俺様上司の甘い口づけ
◇
今日は点灯式前日。
ビラ配りは今日までとのこと
早速紙のある倉庫に足を運んだ。
東「中野さん。
昨日会うなんて偶然ね」
嫌な声が背後からした。
私「おはようございます」
東「ほんとに冬馬くんて強いわよね」
私「な、なにがですか?」
動揺してしまったら私の負け。
そんな気がした。
東「んー?夜が」
少し照れ臭そうに笑って
何かを匂わす
私「夜?」
東「もう私昨日大変だったわ」
この腹立たしい空間をわざわざ作りに来た東條さんは悪趣味だ。
私「なにが言いたいんですか?」
本当は上司…
こんな口答えありえない。
だけどどうしても抑えることができなかった
東「あら?そんな怖い顔で怒らないで頂戴」
少し迷惑そうにそして楽しそうに私を見る
私「私。東條さんに何か悪いことしましたか?」
そう聞いた私の言葉に意外にも素直な言葉が返ってきた。