俺様上司の甘い口づけ



今日は点灯式前日。
ビラ配りは今日までとのこと

早速紙のある倉庫に足を運んだ。


東「中野さん。
昨日会うなんて偶然ね」

嫌な声が背後からした。

私「おはようございます」


東「ほんとに冬馬くんて強いわよね」


私「な、なにがですか?」

動揺してしまったら私の負け。
そんな気がした。

東「んー?夜が」

少し照れ臭そうに笑って
何かを匂わす

私「夜?」


東「もう私昨日大変だったわ」

この腹立たしい空間をわざわざ作りに来た東條さんは悪趣味だ。

私「なにが言いたいんですか?」

本当は上司…
こんな口答えありえない。
だけどどうしても抑えることができなかった

東「あら?そんな怖い顔で怒らないで頂戴」

少し迷惑そうにそして楽しそうに私を見る

私「私。東條さんに何か悪いことしましたか?」

そう聞いた私の言葉に意外にも素直な言葉が返ってきた。
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