俺様上司の甘い口づけ


早乙女さんと2人でご飯は初めてではないけれど
告白を決してからは初めてで
いつ切り出せばいいのかと
考えているうちに帰り際になっていた。


『おいしかったね』


「はい。私からお誘いしたのに
ご馳走になっちゃってすみません」


『平気平気!一応上司だし』


直属の上司ってわけじゃないけど
早乙女さんは私より3歳歳上。


「ありがとうございます」


『ううん。まぁ上司っていうか
俺が払いたいから払ってる』


「え?」


『好きな子には奢りたくなるもんでしょ。男は』


え?
好きな子??…

私の耳は聞き逃さなかった…多分。

そういったよね


「あの…いま」

基礎気宇的にある街灯は
早乙女さん横顔を綺麗に照らしている

『ん?』


いたずらに微笑む顔。


「今!!!好きって!」


『うん。好きだよ?』


私が意を決して言おうとしていた言葉をさらっと。


「あ、そういうことか部下としてですよね!
なーんだっ」


『なぁに?』


「いやっなんでもないです」

なんでもないこともないんだけど
言いにくいよこの流れ…


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