俺様上司の甘い口づけ


「すみません。」


『俺に送ってもらうなんて
お前も出世したな』


謝ることしかできない私に
冗談で返してくれるのは優しさなのだろうか


「お会計まで…」


こんだけ飲んどいて
俺が誘ったからと慣れた手つきで
お会計を済ませてくれた成瀬さん。

こういう所に女の子は惚れちゃうんだろうな…


『この借りはきっちり返してもらうからな』


「………はい?」


返してもらうって何で?

体とか??…いや成瀬さんに至ってそんなこと


『仕事でな』

私の心の中の疑問に答えるかのように
低い低音ボイスが横から聞こえた

「は。はい‼︎…もちろんです。』


タクシーを用意してもらい
マンションまで送ってもらう始末。

多大なる迷惑を直属の上司にかけてしまったと
後悔がつのるばかりだった

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