俺様上司の甘い口づけ
『名前で呼べよ』
「…へ?…」
『な、ま、え』
「いや、あの…」
今までに経験したことのない甘い空気
いつも仕事をしている上司が
ベッドの上で甘い顔をしている
『呼べないのか?』
「と、冬馬さん?//////」
『……江莉……』
そんな甘く呼ばないで…
さっきまで意地を張っていた私はどこにもいなくて
心臓が飛びだしそうに振動し
かすかに芽生えてた気持ちが
確信に変わろうとしていた。
…私、好きになっちゃったのかな?
ペアを組んでいやという程ダメ出しを受けたけど
それは全部優しさの裏返しだった。
スーツをかっこよくきこなしてる姿
閉められたネクタイを緩める姿
パソコンの使い方を教えてくれる姿
影で私のことを部長たちに推してくれてる姿
全てが私を魅了していた。
私の頭を撫でる成瀬さんは意地悪の癖に優しくて
いつもの冷たさが消えている
…好きなんだ。私。
目の前の成瀬さんが好きで好きでたまらないんだ。