俺様上司の甘い口づけ
居場所のありか
なんの案も浮かんでこないし、
成瀬さんが帰ってくることもなかったから
久しぶりに定時に会社を出た
私「きゃっ!!智樹?!」
智「よ!江莉っ久しぶりに見たら
お前やつれてね?大丈夫?」
桜井智樹(サクライ トモキ)
佐紀と私と同期で佐紀と同じく新入社員研修で仲良くなった。
私「いきなり後ろから両肩叩かれて襲われるかと思った!」
智「ごめんごめん!
あんまりにも陰気くさい顔してたから」
久々にあったのに陰気くさいとは
よっぽどひどい顔なんだろう。
私「どしたの?」
智「いや、見かけたから」
そうか。定時だからもう智樹の部署財務部は終わりなのだろう。
私「そう。」
智「なにぃ、ノリ悪いなぁ!飲みいこ」
智樹のノリについていけるほど今の私に余裕なんてない
私「今日はごめん。」
智「今日はってもう何ヶ月も会ってないのに」
私「そうだね。言われてみれば」
最近の私はメインを張ることで頭がいっぱいで
携帯の未読の通知は最高値に達していた