俺様上司の甘い口づけ
『えーりっ』
「もぅっ!ふざけんなっつーの
こっちだってなりたくてペアになったんじゃないんだから!
あんだけ怒鳴られ続けてどの辺りが調子乗ってたっていうのよ。
だいたい間違えは間違えて私の問題だけど
別にあんなにいう必要ないじゃない!
わざわざみんなの前でみんなみーんなわたしを嫌ってるんだっ
もう知らないっ」
『んーっ辛かったねぇ』
まるで子供をあやすかのように頭を撫でる
でも、
会社で感じた胃のキリキリや
窮屈な思いをしなくていいこの空間が
心地よかった。
「なに!智樹?智樹ももしかして私のこと嘲笑ってるんでしょ!」
もう全てが悪い方向にしか受け取れない。
口から出て来る言葉もヘドのようだ
『そんなことないよ!』
否定して欲しくて
「ふーーんっまっ表向きはそういうしかないもんね」
こんな憎まれ口いって
『そんなことないって』
また否定してくれる智樹に甘えた