ダメ女
堕ちる
恋愛は、順調だったが仕事は毎日厳しかった。全てを暗算して答えろや、ほうれんそうを毎日言わされたり正直屈辱的だった。

重たい物を運んだりパートのババアに気を使ったりではち切れそうだった。

はち切れたのは、ほうれんそうを言っている時だった。

バカバカしい辞めよう。

一年と数ヶ月仕事を続けた。

そんな時に汐里の祖父が亡くなった。

タイミング悪く僕は、汐里の電話に気がつかなかった。

電話をすると汐里は泣いていた。

その数ヶ月後に僕は、仕事を辞めた。

無精髭が伸び始めた。

汐里は、うちに来るように僕に言った。

そこでメールで社長に仕事を辞める事を伝えた。

自分が未熟ですまなかったと社長からメールの返信が来た。

汐里は、母親と二人暮らしだった。

僕は、汐里が作ってくれたビーフシチューを食べて泣いた。

汐里は一緒に泣いてくれた。

久しぶりにDVDを観て文章を書いて寝た。

その文章を汐里が読んで感想を書いてくれた。

【文章の事は分からないけどスゴい想像力だと思う。これからどうなっても○○の事は大好きだよ。】

アパートに帰って呼んだが、僕には別れの言葉に読んで取れた。

数週間、汐里とやり取りをしたが共倒れになるので別れようという決断になったのはちょうど学生時代の友達の家から帰って来た時だった。

汐里に、メールで僕は、酷い事を言ってしまった。

【誰でも良かった。】と…。
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