ダメ女
僕の耳に弱った声の○○の声が夢の中で聞こえた。

朝起きると喉がカラカラだった。

○○に教えられた病院に行く事にした。

覗いて元気な姿だったら何も言わずに帰ろうと思っていた。

何故か緊張していた。

病院に着いて病室は、すぐに見つかった。

個室?

「加藤さんですか?」

名前を呼ばれてビックリした。

「○○の母の○○です。」

と自己紹介された。

「加藤さんの事は○○から聞いてます。」

「そうですか…。」

「会って頂けますか?」

「……はい。」

僕は、何故、逃げないのだろう?

自分でも自分の事が分からなかった。

想像していた須賀未来(○○)とは違っていた…。未来は、真っ青な顔をして眠っていた。

「もう、生きてるのが奇跡みたいなんです。」

未来の母親は、泣きつかれた様子だった。

「未来は、素直じゃないから、加藤さんに迷惑をかけたでしょう?」

「いいえ…未来さんは純粋で嘘がつけない素直な性格です。」

素直に、僕は、言った。

大好きだったが大嫌いになった女。

それが、未来という女だった。

「か…か…加藤君?」

未来が目を覚ました。

「うん、来たよ。」

「ありがとう…。」

未来は、健太を見て涙を流した。

「何、泣いてるんだよ?」

僕は、未来の痩せ細った手を握った。

「だって、加藤君も泣いてるから、もらい泣き。」

未来は、健太の耳元に小さな声で何かを呟いた。

言った後に未来は、瞳を閉じて笑顔で死んだ。
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