『The story of……』
美卯ちゃんは受け取ったプレゼントを両手に抱え、感嘆の声をあげている。
「これ、全部手作り?」
美卯ちゃんに渡したプレゼント。
フェルトで作ったウサギのマスコットを付けた、手提げバッグに巾着。
手作りの学校用品だった。
「そうだよっ。美卯ちゃんのお兄ちゃんが作ったの。ホラッ」
「お、おいっ」
嬉しそうに笑った美卯ちゃんに、四谷くんの手を取って見せた。
その指のあちこちには、バンドエイドが貼り付けられている。
「見て。このウサギ」
わたしが指差した先。
そこには大、中、小のウサギのマスコット。
四谷くんが一人で作り上げたものだ。
「……お父さんとお兄ちゃんと美卯ちゃん」
「えっ……」
驚いたように美卯ちゃんが四谷くんを見上げる。
照れくさそうに頭を掻いた後、
「父さんも俺も……一緒に行ってやれないけど、代わりにコイツらが一緒だ」
「お兄ちゃん……」
美卯ちゃんの頭を何度も撫でている。
「これ、全部手作り?」
美卯ちゃんに渡したプレゼント。
フェルトで作ったウサギのマスコットを付けた、手提げバッグに巾着。
手作りの学校用品だった。
「そうだよっ。美卯ちゃんのお兄ちゃんが作ったの。ホラッ」
「お、おいっ」
嬉しそうに笑った美卯ちゃんに、四谷くんの手を取って見せた。
その指のあちこちには、バンドエイドが貼り付けられている。
「見て。このウサギ」
わたしが指差した先。
そこには大、中、小のウサギのマスコット。
四谷くんが一人で作り上げたものだ。
「……お父さんとお兄ちゃんと美卯ちゃん」
「えっ……」
驚いたように美卯ちゃんが四谷くんを見上げる。
照れくさそうに頭を掻いた後、
「父さんも俺も……一緒に行ってやれないけど、代わりにコイツらが一緒だ」
「お兄ちゃん……」
美卯ちゃんの頭を何度も撫でている。