失ってから気づいても
ーーーーーー数ヶ月前


「お願い····もう虐めないで····」


俺達の側では新しく入った姫···有紗が痣だらけの身体を抱きしめながら言った。


「····え?」


「お前、有紗を虐めてたんだってな?」


幹部の1人···景が優美に向かって言う


「ひどい···ひどいよ、優美っち」


有紗の隣で背中をさすっている瑠衣が優美を睨む


「まって···私、虐めてないよ?逆······っ!?」


「言い逃れしてんじゃねぇ!
学校のやつらも下っ端のやつらも言ってんだよ!」


修斗が優美を殴り怒鳴り散らす


「よくも有紗を虐めてくれましたね?
俺達は弱いんでしたっけ?なにも気づかないアホどもでしたっけ?」


目が笑ってない笑顔で聖が言う


「お前を追放する。二度と俺たちの前に現れるな。
もしお前の顔をみたら···その時は覚悟しとけ。修斗」


俺は修斗に命令して優美を倉庫から追い出す

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