AdiosにしてAmigo、それでいてits sweet
「今日からお前は俺の女だ」
高校三年生の春。入学早々なのに、いきなりこんなことを言われた私。
ねぇ、お母さん。これから私はどうすればいいんですかー!?
ヒロイン 田村 萌子(17歳)
明るくてお転婆な高校3年生!クラスのみんなから親しまれ
正義感強い優しい心の持ち主。しかし年齢=彼氏いない歴!
の恋愛とは無縁の学校生活を送ってきた
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学校一のモテ男 高嶋 淳(17歳)
萌子とクラスメート。外見、内面もパーフェクトだが性格は
とてもクールで、誰も彼の笑顔を見たことがなく近寄りがた
雰囲気を醸し出している
萌子の親友 山中 早紀(17歳)
萌子と幼馴染。いつも萌子と行動を共に心強い存在で頼れる
相棒的存在。しかし、時には萌子の天真爛漫なところに頭を
悩ませている。
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「おはよう!萌子!!はやくはやく!」
高3の春。私に最初声をかけたのは私の親友の早紀だった。
正直春休みの間私と早紀は不安を抱いていた。
もし同じクラスじゃなかったらどうしよう!?
私たちにとって高校三年生になったということはもう高校生活で青春できるチャンスは残り一年しかないという事を意味する。小中高と共に歩んできた私たちがフィナーレを共にできないのはあまりにも辛いことである。もしそうなれば、私は一生根に持ちながら生きていくことになるだろう
クラス表が掲示されている昇降口に近づくにつれて、無意識に心臓の鼓動が早くなり、そして手は汗で湿っている。
神様、仏様、お願いします!!私たちを一緒にしてください!!
そう心で唱えながら、私たちはとうとうクラス表の前に立った。
そして、恐る恐る指で並んでいる名前を指さしながらお互いの名前を探した。
そして、二人のうち最初に私の名前を見つけたのは早紀だった
「萌子の名前見つけたよ!!」
「ほんとだ!私の名前だ!!」
安心したのは束の間。早紀の名前が載っていなければ終わりだ。
「三浦、、めいj、やまn、、山中 早紀!!早紀!あったよ!」
早紀の名前を最初に見つけたのは私だった。私たちは3組で同じクラスだという事が分かった。その瞬間、春休みから感じていた肩の荷が下りた瞬間だった
新しい幕開け。私の最後の高校生活は何事もなく順風満帆になるのだとこの時の私は思っていた。
そう、あいつに出会うまでは、、
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