5人の王子とお姫様!



これ、絶対面倒くさいやつだ。


もしも図られたなら、叔母さんの思惑通り。



げんなりしてソファーに突っ伏した。



「今年のトップは天音ちゃんだったか。時期外れの編入試験で飛び入り代表になったのはきっと異例だね」



感心したように言われたところを見ると、それは名誉なことらしい。


私には叔母さんの意図して仕組んだ嫌がらせにしか思えなかったけど、そういうことなら仕方ないのかもしれない。



知らなかったとはいえ、テストなんて適当にやっておけばよかった。


……落ちない程度に。



無理なことを言ってるっていうのは分かってるけど、そう思わずにいられない。



「天音ちゃんは嫌かな?」


乗り気じゃない私のあからさまな態度に、聖が不思議そうに聞いてくる。


「別に」


「変なことを聞いたかな、ごめんね」


「……」



会話、終了。


終わらせたのは間違い無く私だろう。


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