5人の王子とお姫様!
「で、でもそれってねぇ……」
「ああ、やんなぁ」
微妙な反応を示す二人に問いかける。
「イヤ?」
「へぇ!?あ、いや、僕も悪いから!ごめんね?」
「俺もほんま、すまんな。
もう言うとな、聖から自分んのあかんとこ改めてから謝れって言われてな、琉羽と反省しとったんや」
聖の手回しが早くて、それだけ心配させていたんだと思うと申し訳なくなる。
二人に悪気があったわけじゃない。
あの時もむしろ遠巻きにするのが自然で、当たり前だった。
私が、感情的になりすぎただけ。
「天音がなんで怒ったのか、僕らには分かんない…」
「……いい、別に」
理解されようとは思わない。
だって、私がおかしい。
きっと……それでいい。
「2人が悪くて、私も悪くて。だったらもう、いい。ごめんなさい…」