5人の王子とお姫様!
あえて突っ込まなかったけど、何だかんだ目立たないようでいて、ハンターの目をした空に次々食べられていたから、これで貴重な食材のおかずが大半無くなってしまった。
ふ、不覚…。
「お前らバカじゃねーの?」
呆れた顔をして、購買で売ってるパンを片手にお茶を飲んでいる楓斗。
……微塵も興味なさそう。
それはそれで悔しくて、なんだか気になる。
「えっへへ〜。いいでしょー、ふー」
「別に」
肩を竦める楓斗に、体が動いた。
これは、意地悪……ではないと思う。
うん、多分。
嫌がられるのは分かってたけど、試してみたくなった。
「……」
「んっ…!?」
楓斗の口に、こればかりはと死守したエビフライを押し付けてみた。
エビフライを咥えながら、困惑したように目を白黒させている楓斗。
……あ、面白い。
もっと見てみたいな…。