5人の王子とお姫様!
ウロウロ、キョロキョロ。
どこにいるんだろう…。
……と。
「…!」
グラウンドを2周くらいしたところで、やっと見つけた。
琉羽と、空と……
聖と楓斗と。
何をしているのか、光邦も側をうろついている。
偶然にしては出来すぎ……?
そう思ったけど、それも好都合だった。
「お、ちょうど良かったわ天音。ちょっと一緒に来てくれへん?……って、え、は、ちょお天音っ?」
「え、なになに?どーしたの天音?」
不思議そうな琉羽と光邦の手をがっちり掴んで、ぐいっと引っぱる。
説明するの面倒くさいし……
「来て」
とりあえず全員、有無を言わせず連行。
『おおーっとぉ!?借り物競走一番手は、柳瀬さん。連れて来たのは……なんとなんと、今行事で最も注目度の高かった同じSクラスの彼ら!これだけのイケメンぞろい。一体お題は何だったのか!?』