5人の王子とお姫様!
たったの15点。
まあ、あまりに簡単だったから妥当だとは思うけど……
それより落胆する琉羽が可哀想で、そんなこと言えない。
なんだか、悪いことしたみたい。
ここは私が責任もって慰めないと…!
「琉羽と空、頑張って走ったから大丈夫っ」
と、琉羽を元気づける私をよそに、連れて来られてからここまで見物人と化していた光邦が実況の前に進み出た。
「ほな俺も。ほい、これな」
そう言って楽しそうに光邦が見せたのは、一枚の紙。
「…え?」
「俺も借り物出てたんやけど、なんや気付かへんかったか?」
ピシリと固まる私たちに、けろりと言って退ける。
中身を確認した実況の顔つきが変わって……