5人の王子とお姫様!
小首を傾げる私に、顔を赤らめてうじうじする琉羽。
よく分からないけど、理由は言いたくないらしい。
「わ、悪くないけどぉ……」
言いながら唇を尖らせる。
……煮え切らない態度、よく分からない。
頭にハテナを浮かべていると、そこに聖が足早に近付いてきた。
「ああ、天音ちゃん。やっと見つけた」
探したよ、と言って小さく息をついた聖。
キョロキョロして何か探しているみたいだったけど、探し物はどうやら私だったらしい。
……なんだか、悪いことした気分…。
ええっと、ごめんなさい…?
何となく申し訳なくなって、心の中で謝る。
「景品についてなんだけど、みんなの予定が合う日が他になくて日程は今日でいいかって話していたんだ。
駆け足で申し訳ないんだけど、どうかな?」
景品?日程?
え、っと……なんのことだろう。