5人の王子とお姫様!
「!食べる…っ」
瞬時に反応した私は、素早く体を起こす。
その反動で、私が座っていた場所に支えをなくして顔面ダイブする琉羽と空。
暑さで口の中はカラカラ。
水分と冷感が今はすごく欲しかった。
聖からアイスキャンディーを受け取って口にくわえると、その瞬間に広がるソーダの爽やかな味。
……あ、ラムネ入ってる。
嬉しいオマケに思わず頬が緩む。
「あぁっ、僕も食べるーっ」
食堂に駆けていった琉羽と入れ違いにソファーに座る。
隣で空が物欲しそうな顔してるけど、今回ばかりはスルー。
私もちょっとくらい、怒るもん。
プイッと顔を逸らして、あげないアピール。
私から貰えないと悟った空は、のそのそと立ち上がって食堂へと消えていった。
♪〜♪〜♪♪
と、聞き覚えのある音楽が流れて、アイスをくわえたまま首を傾げる。