5人の王子とお姫様!
「姉さんがちゃんと元気だって分かったし。それは……嬉しいって、思う」
「っ昴……っ」
ばっ、と視線を戻すと、体育座りの上で組んだ腕に顔半分を埋める昴がいた。
少し、耳が赤い。
「あ、あとは……」
口許を隠して、くぐもった声。
ごにょごにょと何か言ってるみたいだけど、聞き取れない。
やがて、少し顔を上げた昴はちらっとこっちを見て、ゆっくり言葉を絞り出した。
「あとは……一人で、全部抱え込まないでくれたら、もっと……嬉しい、かも…しれない…」
ポツリ、ポツリとそこまで言って、とうとう顔を隠してしまった。
あっという間に首元まで赤らんでいる。
そのまま微動だにしない昴に、私はというと……
あまりの衝撃に硬直していた。
頭の中では、いろんな思考が溢れそうなくらい駆け巡っている。
嬉しさのあまり頭がパンクしそうで、結果……
「~~ッッ」
柄にもなく、にやけてしまった。