5人の王子とお姫様!
けど今は、どこか生き生きとする姉さんを見れるのが嬉しいし、そんな悩みも吹っ飛んでしまう。
新たな悩みとは言わないけど、今思うところといえば……
ちらり、ぶすっとした顔でかき氷を食べる姉さんを見やる。
姉さん、多分あの人のことが……
と、思ったところでこれ以上は野暮かと首を振る。
あの人の一言一言に気を揉むのは気になるから。
そうじゃなかったら関わるのを止めればいいだけだし。
それが恋愛的な意味かは定かじゃないけど。
姉さん、自分がどれだけあの人のこと気にかけてるか分かってない。
でもそれは俺が口出すことじゃないから…。
それよりも、安心できるならそれが一番いい。
何事もなく、穏やかに流れる今が嘘みたいで。
まるで全てが壊れる前に戻ったみたいだ。