5人の王子とお姫様!
正解ではないのかもしれないけど、自分の意見を言って、こっちの言葉にも耳を傾けてくれる。
すごく、頼りになる人。
「楓斗、大好き」
「……っは!?」
寄りかかっている手すりからずり落ちた楓斗。
なんだか、頬が赤い…?
暗いからよく分からない。
「な、な、何言って…」
「楓斗も、みんなも、大好き」
「………は」
あれ、なんか空と言ってること同じ…?
まあ、楓斗なら私みたいな変な勘違いはしないか、多分。
そんなことを考えながら、部屋に戻るべく踵を返す。
「あー……無自覚ってマジでこえーな…」
あとに残った楓斗が、ため息まじりに呟いていたことには気付かなかった。