5人の王子とお姫様!
「2人でやぞ!?」
「え……うん」
「2人でデート!?」
「……デート、っていうか、遊びに行くだけ、でしょ…?」
「それがデートなんやって!!」
そ、そうなのか……。
若干引き気味な私に、光邦は宣言する。
「今日中に宿題終わらせたら、明日デートしてもらうで!!」
殊更、デートという単語を強調してくる。
わ、私との時間にそこまでの価値があるのか…。
でもまあ、真面目にやってくれるなら…。
「分かった。明日出かけよう」
「言ったな!?ほんなら俺本気出すで!?」
うおおおおっ!!と宿題に向かう光邦に一言、言いたい。
そのやる気、初めから見せて欲しかった。
果たしてそのやる気が明日まで持つのか。
ちょっと不安になる私だった。