5人の王子とお姫様!



「2人でやぞ!?」


「え……うん」


「2人でデート!?」


「……デート、っていうか、遊びに行くだけ、でしょ…?」


「それがデートなんやって!!」


そ、そうなのか……。


若干引き気味な私に、光邦は宣言する。


「今日中に宿題終わらせたら、明日デートしてもらうで!!」


殊更、デートという単語を強調してくる。


わ、私との時間にそこまでの価値があるのか…。


でもまあ、真面目にやってくれるなら…。



「分かった。明日出かけよう」


「言ったな!?ほんなら俺本気出すで!?」



うおおおおっ!!と宿題に向かう光邦に一言、言いたい。


そのやる気、初めから見せて欲しかった。



果たしてそのやる気が明日まで持つのか。


ちょっと不安になる私だった。

< 374 / 474 >

この作品をシェア

pagetop