5人の王子とお姫様!
食べるのを期待してみる。
転校生は居心地悪そうに、小さくため息を吐きながらカサリと包みをあけた。
思った通り中は鮮やかなレモン色。
美味しそう…。
そう思った瞬間、それを口に入れた転校生が咳き込み出した。
「かはっ、ごほっ……ちょ、これ、なに…っ」
言葉にならない声を発する彼女に驚く。
「レモン…だけど…」
「からいっての!これなに!?なんの嫌がらせ!?」
嫌がらせ……?
そんなつもりがは毛頭なかった私は、首を傾げる。
「あれ。その飴玉って最近くーがハマってるパーティー用の生姜キャンディ?」
「……え…」
パーティー用……?
「この前みっつーが含み笑いしながら大量にくーにあげてたよ」
犯人、確定。
やっぱり元凶は光邦で間違いない。
「まぁ、一種の嫌がらせではあるな」
「こら!そんなこと言うと……」