5人の王子とお姫様!

文化祭は準備から…?








「よおーし、んじゃあとは実行委員に任せるぞー。俺はここで見てるからな。何かあっても頼ってくるなよ」


「えー…先生、頼っちゃいけないんですかー?」


「当然だ。文化祭はいわば生徒の出し物で優劣が決まる行事だからな。教師の俺が割り込むもんじゃないだろ」



そんなやり取りが教室の前の方から聞こえて、欠伸を噛み殺しながら目を向ける。



眠い……。


日当たり抜群の席で眠い目を擦るとようやく、黒板の文字が視界に映った。



喫茶店やらダンスやら劇やら、バツがつけられたそれらに混じって赤く丸が付けられたのは、先日から引き合いに出されていたある出し物の名前。


『和風縁日』


そう、今は文化祭の出し物を決める時間。


ああ、決まったのか……。


どこにでもありそうな出し物を想像して、なんとも気のない事を思った。



……けど、ここで問題発言が一つ。



「なーんかそれだけじゃ面白くなくね?」


「じゃあお前なんか案あるのかよ」


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