5人の王子とお姫様!
「光邦。また琉羽のお菓子に手を出したって聞いたよ。僕の記憶が正しければ、3日前も同じことを注意したばかりだと思うんだけど、もしかしてまだ反省したりないのかな?」
「あーあーあー、もう聞きたない。聖は毎度毎度お小言が陰気やねん。
ちょぉーっと食いすぎてもーただけやん。そないなケチケチされたら敵わんわ」
「はあ、光邦——」
「だーかーらぁ、僕のお菓子だって言ってるでしょ!!」
「せやかて、食ってしもーたモンはしゃあないやろ。残念やったな」
「うううぅっ……みっつーのバーカバーカっ、バカハゲ!」
「や、禿げてへんし!菓子の一つや二つ、そないな変わらへんやろ」
「変ーわーるー!僕のだもん!僕のだもーん!!」
「せやからなぁ…」
諌めようとした聖の続く言葉を遮って、自ら抗議に向かった琉羽。
年長の苦労が垣間見える。