5人の王子とお姫様!
——結局、私は。
どうしようもないと開き直って、光邦と琉羽と一緒に見物していた。
心配にならないこともない、けど。
「あれ、いいの?」
聞いても、返ってくるのはあっけらかんとした声。
「ええねん、ええねん。気にしなや。
ああいうのはな、放っといた方がええねん」
「いつものことだしねぇ〜」
さも当たり前に、ケラケラと笑って言ってのける2人はいつも、何を見てるのか。
ここの人、やっぱりおかしい。
耳を塞ぎたくなるような大声が飛び交ってるのに、毛ほども気にしてない…。
一方の私はといえば、早くも堪えていた。
頭、おかしくなりそう…。
気を紛らわすため、なんとなく始めた雑談で教えてもらったのはSクラスの面々について。