5人の王子とお姫様!
ちなみに、琉羽と光邦は中2からこの学校に編入してきたものの、全員が中学から高校までエスカレーターで上がってきた内部生だそう。
つまり、このSクラスに高校から入った外部生は私1人ということらしい。
話を聞いて、個性的な人たちなんだと再認識した。
そういえば静かになったな、とついさっきまで騒然としていた場所に目を向けてみる。
ソファーに倒れ込むように、中途半端な体制で熟睡中の空。
疲れ果てた楓斗は、向かいの椅子に沈み込んで心身共にボロボロだ。
聖はとっくに見放していたらしく、キッチンへと引っ込んでいた。
……なんというか。
可哀想な光景だ、いろいろと。
「くー、結構粘ってたねぇ〜。今日のふーは特に機嫌が悪かったみたいだし、僕もう怖くて怖くて近付けなかったよぉ……」
「ぶっ、あっはっはは!何言うとんねん。怖いとか震えて泣くタマやないやろ、実は強かなおま……もぅおががっ!!」