5人の王子とお姫様!
「朝食は特別に、天音ちゃんの好きなものを用意するよ」
「っ!行く」
こんなこと言われたら、行くしかない。
エサに釣られて即決した単純な私に、聖は「良かった」ってホッとした顔で笑った。
……ええっと。
なんだろう、ものすごく胸が痛い。
良いことをしてるはずなのに、罪悪感が半端ない。
「どうかした?」
「……なんでもない」
思わず顔を逸らした私に、不思議そうな顔をする聖。
なんか……ごめんなさい…。
意味なく心の中で謝りながら、みんなを起こしに向かった。