5人の王子とお姫様!



ただただ見つめる私に、光邦の額から冷や汗が流れた。



「じょ、ジョーダンやジョーダン……。本気にしなや。な?」


「してないけど」


「そ、そーか?……ほな、着替えてくるわ。わざわざおおきに」



慌てたと思ったら急激に沈んで、目の前で扉を閉められた。


一体、何だったんだろう…。


まあいいや、と次の部屋に向かった。




203の部屋。


光邦の隣の202は聖の部屋だったから、間を空けて来た。



チャイムを鳴らすも、案の定出ない。


その後、何度鳴らしても誰も中から出てこなかった。



仕方ない…。


その部屋は後回しにして、向かい側の部屋に移動した。




204の部屋。


チャイムを鳴らすと、程なくして出てきた。



「なんだ、聖じゃないのかよ」


「……聖じゃなくてごめんなさい」


< 71 / 474 >

この作品をシェア

pagetop