5人の王子とお姫様!
ただただ見つめる私に、光邦の額から冷や汗が流れた。
「じょ、ジョーダンやジョーダン……。本気にしなや。な?」
「してないけど」
「そ、そーか?……ほな、着替えてくるわ。わざわざおおきに」
慌てたと思ったら急激に沈んで、目の前で扉を閉められた。
一体、何だったんだろう…。
まあいいや、と次の部屋に向かった。
203の部屋。
光邦の隣の202は聖の部屋だったから、間を空けて来た。
チャイムを鳴らすも、案の定出ない。
その後、何度鳴らしても誰も中から出てこなかった。
仕方ない…。
その部屋は後回しにして、向かい側の部屋に移動した。
204の部屋。
チャイムを鳴らすと、程なくして出てきた。
「なんだ、聖じゃないのかよ」
「……聖じゃなくてごめんなさい」