5人の王子とお姫様!
こんなところで思い知った、男女の差。
頰が熱くなるのを感じて、シーツに顔を埋める。
「うー…ん…」
不意に、琉羽が身じろぎした。
顔を上げて見てみると、瞼が重そうに持ち上がっていて、寝起きであることが見て取れる。
軽く室内を見回した琉羽は、自分が回した腕に不思議そうな顔をして、私に目をやる。
キョトンとする琉羽は、まだ頭が追いついていないらしい。
視線が合ったまま数秒経過。
「…う、」
「……う?」
短く呟かれた琉羽の言葉に、おうむ返しに首を傾げた直後——。
「うわああああああっ!!」
静寂をつん裂くような叫び声が響き渡った。
うる、さい……。
光の速さで飛び起きた琉羽を睨みつける。
さっきの熱は一気に冷めて、後に残ったのは不快感。