5人の王子とお姫様!
……雑な扱い。
そう思ったけど、みんなしれっとしてるから突っ込まないのが正解らしい。
「ひじりぃー?くー連れてきたよ!」
「ありがとう琉羽」
元気いっぱいの琉羽がひょこっと食堂に顔を出した。
褒めてと言わんばかりに誇らしげで、可愛い。
愛嬌を振りまいて、特に変わったところはなかったけど……
なぜか私と目が合うと、気まずそうに目を逸らした。
……あれ。
私にだけぎこちない…?
何かした覚えはないし、むしろ私が何かされたほうだ。
避けられる謂れはない。
……あれ、じゃあこれ私に非はない…?
それなら気にする必要ないか。
琉羽から何か言ってくるのを待とう。
そう切り上げることにした。
——そして、食事中。
とにかく、うるさいの一言に尽きた。