5人の王子とお姫様!
「怒ると怖いし、美の探究心が尋常じゃないし、語りは尽きないし…」
「な、なんや、。そないに苦手なんか?」
「すごく」
たじろぐ光邦に、顔をしかめて大きく頷く。
私は今一度叔母さんを見て、そして……
「ね、やっぱり怪物みたい」
ついつい禁句を口にした。
その瞬間、叔母さんの鋭い視線がこっちに投げられた。
「くぉーら、そこぉ!何吹き込んでんのよ!?誰が怪物じゃ!!」
サァアー、と血の気が引く。
……聞こえてた。
え、どうしよう…。
「すっげー地獄耳…」
流れの一部始終を目撃していた楓斗がぽつり。
どことなしか声量が下がってる。
叔母さん、なんか色々終わった。
多分、ここで取り繕ってももう手遅れ。
叔母さんの変動に周りが引いている事実は変えようがない。