5人の王子とお姫様!



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寮に戻ってから、聖に早速話を聞いてみた。


こういう時の頼れるお兄ちゃんは心強い味方だ。




「……新入生歓迎パーティー?」


聖から聞かされたそれに、きょとんとする。



「うん。学校の恒例行事の一つで、それなりに大々的なものなんだ。
毎年4月に行われているんだけど、今年は女の子が入って来なかった事に加えて、諸々の手続きで学校側もバタバタして日にちが遅れたんだよ」



様々な事情も交えて、この上なく丁寧な説明をつらつらと並べられる。


話し半分程度でいいやと、真面目に聞くつもりなかった私がまんまと言い含められているような……



多分、気のせいじゃない。



「それほど堅苦しいものじゃないから、気兼ねなく参加できるイベント事だと思ってもらえたらいいかな。とはいえ、生徒の大半は正装なんだ。特に規定は無いけど、制服だと少し浮いてしまうかもしれないね。
新入生代表挨拶も、そこですることになっているんだ」


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