秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
秋田さんと会うために俺がセッティングしたオフィス街にあるそのカフェは平日はにぎわっているけど土日は逆にひっそりとしている。

2階席で華と秋田さんは顔を合わせた。

最初は沈黙していた2人だったけれど・・・秋田さんが謝罪の言葉を述べたとたん、急展開がはじまった。

あのときの華といったら・・・

俺が好きになった女はやっぱりただものじゃねぇ。

秋田さんにグーで殴りを入れた時はさすがの俺も放心状態だった。

それくらい8年間の想いってのはすごいもんなんだ・・・たぶん。

そして、華は衝撃のひとことを口にした。

「わたしは佑介を愛してる。
だから、佑介と生きていくから!」

え? 今なんつった?

俺は華を衝撃のまなざしで見ていたにちがいない。
ドキドキしすぎて自分がどうしてたかなんて覚えてない。

秋田さんは納得したみたいだったし、華の気持ちもようやくふっきれたみたいだということはわかった。

俺は雲の上にいるみたいな気持ちで華と帰途についた。
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