秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「亮二!ひっぱらないで!」

小早川が手を離そうとしてもがくと、亮二と呼ばれた男は詩乃の頬をひっぱたいた。

「いいかげん目を覚ませ!」

小早川が亮二の顔をひきつったまなざしで見つめている。

「お前、これ以上そんなことやってるとほんとに気狂っちまう。
こちらの方たちにちゃんと謝れ。
謝って許してもらえるようなことじゃないけど、まずは謝るんだ。」

「亮二・・・」

そして亮二は華と俺のほうに小早川を連れてきて、頭を深く下げた。

「本当に申し訳ありませんでした。
深く反省してます。
もうこれ以上お二人に御迷惑はおかけいたしません。」

小早川の頭も押さえつけて下げさせた。
小早川はなされるがままになっている。

なんかよくわからないけど、この男は小早川のこと好きなんだろうな・・・。
それだけはわかった。

たぶん、華のことも最後までレイプする気はなかったのだろう・・・。
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