秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「華。お風呂入ろ。」

俺たちは無言でお風呂に入り、そのままベッドに直行し、昼前まで眠った。



「華。起きた?」

まだぼーっとしていたけど、華がもそもそ動いた。

「佑介。おはよう。ってもうお昼かな?」

「だろうなたぶん。よく寝れた?」

「うん。」

俺の腕の中に入ってくる。
華のにおいにクラクラしそうになるのをなんとか耐えた。

今日はちゃんと話さなきゃならない。

「華。昨日のことだけど・・。
ちゃんと話そう。俺たちの今後のためにも。」

「うん。」

華が俺の顔をまっすぐ見た。

「俺はさ・・・。結局今回のことが全部俺のせいだったってことがわかって、華に責任を感じてる。
俺が今まで女の子に対してとってきた態度のツケがまわってきてるんだって・・・。」

「・・・。」

華は俺を真摯な瞳で見つめてる。

「だから・・・もしかしたら今後もこんなことあって、華を危険な目にあわせるんじゃないかって・・・思うと・・・」

・・・ああ言いたくない。

・・・けど言わなきゃ。

・・・華を不幸には出来ない。


「華のためにも・・・、俺たち別れた方がいいのかなって・・・。」


あー。言っちまった。
華の瞳を見れなくて逸らした。

こんなこと、言いたくないけど、華が幸せに暮らすためには、俺と離れた方がいいのかもしれない・・・。
って昨日ずっと考えてた。

怜児には結婚式には・・・とか言ってたくせにな・・・。
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