秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
家に帰ると、わたしは薬局で買った検査キットをもってトイレにこもった。

やっぱりまちがいない・・・。

「華?なに腹の調子悪いの?
トイレこもってるけど・・・。」

佑介がパスタの用意をしながら聞く。

「うん。あのね。妊娠したみたい。」

「は?マジ?」

佑介が調理の手をとめて、わたしを見つめた。

「うん。検査してたの。
詳しくは病院いかないとわかんないけど。
たぶん。間違いないと思う。」

佑介が火をとめて、わたしのところまでやってきてふわりと抱きしめた。

「うれしい。ありがと。」

「うん。」

「うわ。どうしよ。
お前パスタなんて食べれんのか?つわりは?」

佑介のあわてぶりがかわいい。

「ん。つわりっぽいのは今はないかな。
けど、なんか体がだるくて眠いかも。
来週、行ける日に病院行ってくるね。」

「おう。俺にできることは何でも言えよ。
そうだ。明日実さんにも助けてもらえよ。あー。うちのおふくろでもいいのか?
とりあえずなんでも言えよ。」

「うん。」

わたしは佑介のあわてた顔を見て、笑いながら、キスをした。

「佑介愛してる。」

「いつも言ってんだろ?俺の方が愛してるよ。」



「佑介!やばいよ!スープ煮立ってる!」

「うわ。ほんとだ・・・!」



わたしたちはこれから幸せになる・・・。


佑介とわたしと・・・そしてこのお腹の子と・・・一緒に。


佑介・・・大好き!

~Fin~
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