秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
海外事業部の部屋を出て、エレベーターにつくまでに、管理部がある。

海外事業部は俺だけだったし、管理部をのぞいてみると、カタカタとキーボードの音がする。

誰かいんじゃん。

見渡してみると、そこにいたのは及川華だった。

あ、そういや領収書!

「及川さん~!」

声をはりあげて手をあげた。
キーボードの音がとまる。

「はい」

「領収書1か月分たまってんだけど・・・今から持ってきていい?」

「あ、はーい。」

向こうから手を挙げた。


俺は海外事業部に戻って、領収書の山を手に取り、部屋の鍵をしめて、再度管理部に戻った。
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