秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「あ、及川さん。こんなとこにいたの?」

佑介がひょっこりと顔を出した。

「探してたんだよね。急いでるからはやくしてくれない?仮払い。」

「あ、はい。」

助かった。

「悪いね。キミ。」

佑介がギロリと国内事業部の男性をにらみつけるとその男性はすごすごと帰って行った。

「及川さん。こっち。」

佑介が促すほうへいくと、会議室に入った。誰もいない。

カチリと鍵を閉める。
と同時に、会議室机に押し倒されて、ディープなキスをされた。

「佑介?」

「何やってんだよ!脇甘い!」

「え?」

「ちゃんともっと断れよ。いつも俺が見張ってないといけないじゃねぇかよ。」

「あ、ごめん・・・。」

スカートの中に手をスルリと入れた。

「ちょ・・佑介?ここどこかわかってる?」

「わかってるし。おまえがエロいのが悪い。」

エロいって?

「やばいんだよ。その顔。」

もっと攻めようと手を奥に入れようとする佑介。

「佑介・・・。ダメ・・・。」

わたしまでおかしくなりだす。ここ会社なのに・・・。

「華・・・。お前は俺のもんだろ?」

「うん。」

佑介の手がとまった。口に人差し指をたてる。

外で誰かの声がして、会議室をガチャガチャと開けようとする。

「あれ?閉まってんじゃん。鍵とってきて。」

「わかった。どこだっけ?鍵。」

パタパタと走る音・・・。
ど、どうしよう・・・?

「俺が外にいるやつの気ひいてる間にそっちのドアから出て行って。また今日の夜待ってるから。」

佑介は小さい声で言うとチュッとおでこにキスした。

佑介がガチャリと鍵を開けて扉を開き、入ろうとした人と話しているすきにわたしは反対側の扉のほうから出て、コッソリと管理部に帰った。


はぁー。ビックリした。

まださっき佑介にさわられたところが熱を帯びてる。

会社でこんなことするなんて・・・もう、佑介。
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