秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
「華ちゃん。前出て。狭いから俺後ろから行くから。」

そして、小道をちょうど抜けた時、崎本さんのさりげない、腰に手をまわしたかんじがちょうどみなの目にさらされた。

ただでさえ目立つ崎本さん。会場の視線がいっせいにこちらに降り注ぐ。

女子たちの眼がキラリと光るのがわかる。

「あの人イケメンじゃん。」

「あれ彼女かな?けっこうお似合いじゃない?」

ヒソヒソ話が聞こえる・・・。

「げ。」

崎本さんが佑介を見つけた。
さすが佑介、たくさんの人の中でもすぐに見つかる。あの色気とオーラはどうしようもない・・・。

横のキャリアウーマン風女性が佑介にかなり密着しているではないか!

そして、佑介は、こちらを・・・睨んでる・・・怖い・・・

「なんであいついんの?」

崎本さんがそう言ったとき、新郎新婦が部屋から出てきた。

「みなさん今日は集まっていただきありがとう~!ぼくたち結婚しまぁす。」

マキくんが挨拶している。
きれいなカクテルドレスを着たまどかがかわいすぎる。

白のタキシードを着たマキくんと薄いブルーのカクテルドレスを着たまどか。

挨拶するマキくんを後ろから見つめるまどかの瞳がとても美しい。

信頼するってこういうことなんだなぁ・・・。

「綺麗だね。新郎も新婦も。」

横でこそっと崎本さんがつぶやいた。

「ええ。ああいう夫婦っていいですね。お互い信頼しあってる感じで。」

「華ちゃん。瞳キラキラしてるね。かわいいよ。」

「なっ・・・。」

にっこり笑った崎本さんのさわやかな笑顔がまぶしすぎる・・・。
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