秘密の恋~絶対に知られちゃいけない恋だったのに~
ひととおり新郎新婦の挨拶が終わったあとは歓談となった。

なぜだかわたしは崎本さんのとなりに座っている・・・なぜ?

そしてカレシのはずの佑介の横にはさっきの女性がピッタリとくっついているではないか・・・?

何この状況・・・。
おかしいよね・・・?絶対。


「華ちゃん?ところでさぁ。カレシってどいつよ?」

宴もたけなわになったころ、崎本さんがお肉をさわやかに食べながら聞いた。

お肉食べるのもさわやかって何?

「それは・・・」

「俺だよ。」

佑介がわたしと崎本さんの間ににらみを利かせて割って入ってきた。

「は?」

崎本さんが面食らっている。

「おまえって何それ?だいたいなんでここにいんだよ。お前が。」

崎本さんは佑介をにらみ返した。

「華のカレシだからに決まってんだろ?」

「ふん。カレシのくせに他の女といちゃついてちゃ世話ないよな。なぁ華ちゃん。こんな不誠実なやつやめて俺にすれば?」

「うるせぇよ。あれは不可抗力だ。のけよ。そこ。俺が座る場所だろ。」

「やだね。」

仁王立ちで崎本さんをにらむ佑介と座ったまま佑介を下から見上げてにらむ崎本さん・・・。
イケメン2人のピリピリムードはこの場の雰囲気を壊す。

「あ・・・わたしお肉とってこよっと・・・」

わたしは立ち上がり、まどかのところへ行った。

雰囲気壊しちゃまどかに悪い。まどかのお披露目なのに・・・。
しばらくまどかと話していて、佑介を探すと誰か男の人と話し込んでいた。

崎本さんのまわりにはちがう女子たちが群がっていた。


はぁ・・・今日は佑介機嫌悪いだろうなぁ・・・
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