カゼカオル
「はいこれ。」
「え?何?」
「3年前。
ここでプレゼント渡そうと思って、
薫がずっと欲しがってたペアの
腕時計。もういらないか。」
ピンクの小さな腕時計。
中学生のときお小遣いを必死にためて、
お母さんにも少し協力してもらって彼女の
分だけなんとか買った時計。
「ねぇ見て私も!風くんにこれ。」
薫も同じペアの男子用のやつを買っていた。
「気があうんだね。私たち。」
光が瞳にうつってキラキラしていた。
やっともどれた気がした。
3年ぶりの君と過ごすクリスマス。
「え?何?」
「3年前。
ここでプレゼント渡そうと思って、
薫がずっと欲しがってたペアの
腕時計。もういらないか。」
ピンクの小さな腕時計。
中学生のときお小遣いを必死にためて、
お母さんにも少し協力してもらって彼女の
分だけなんとか買った時計。
「ねぇ見て私も!風くんにこれ。」
薫も同じペアの男子用のやつを買っていた。
「気があうんだね。私たち。」
光が瞳にうつってキラキラしていた。
やっともどれた気がした。
3年ぶりの君と過ごすクリスマス。