カゼカオル
1年4組。1番上の階。

教室を開けると時間がギリギリ
なこともあり僕以外はみんなもう
教室に入っており話している声が
僕の耳を突き刺してきた。

すぐさま自分の席に座り、自分の
存在を消そうと必死だった。

この一年は物と化して過ごす姿が頭
をすぐによぎる。

全てが眩しくてまたその影も僕を
包み込もうとしていた。
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