カゼカオル
まず始めによく行ってた
カフェに連れて行った。

「なにここすっごく可愛い。
河上くんカフェ好きなんだね。」

まるで初めて見るような表情。

そっか、初めてなのか。

「ここのイチゴのパンケーキ
僕のおすすめなんだ。」

運ばれてきたパンケーキを見て、
はしゃぎながら写真を撮る。

「見て!上手に撮れた!」

中学のときも同じこと言った気がする。

「おいしい!
ほっぺたが落ちるってほんとにあるんだね。」

鼻にクリームがついてる。

僕はそれをティッシュで拭いてあげた。

「ありがとう。」

流石にここだけじゃ思い出せないか。

もうすでに僕は幸せでいっぱいだった。
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