カゼカオル
次にプラネタリウム

「わぁ、綺麗。」


いつもは物静かなのに
ここに来ると本当に嬉しそうだった。

手を繋ぎたい。

必死にその思いを押し殺した。

僕たちは恋人でもなんでもない
ごくふつうの友達なんだから。

でも、なにも思い出す気配はない。

ただ単純に彼女は楽しんでいた。

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