カゼカオル
「やめろ。そういうの。他でやれ。」

上を見上げると大山隼也がいた。

「何があったか知らねぇけど、
ここ学校だから。」

そう言って僕の手を離し去っていった。

「本当に違うんだよ。
俺はお前に叶えて欲しいんだよ。
たとえお前がリスクを背負っても
これが1番だと思ったんだよ。」

藤田……。

もう心はボロボロだった。
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