カゼカオル
「おじゃましまーす。
さすが風太くん広くて綺麗ですなぁ。」

僕の部屋に颯爽と入っていった。

「なんだよ急に。
てかなんで俺ん家知ってんだよ。」

「いや〜。河上風太くんが何か
大変な病気にかかったんじゃないかと
思うと、お前の唯一の親友である
藤田亮一くんが行かねばと思いまして。
家はまぁ感覚でちょちょちょって
来れたわ。」

やばい。久しぶりに人と喋るかも。

「何の用だ。俺は至って健康。」

「健康なことくらい分かってるよ。
体はな。ただお前は心が不健康。」

「余計なお世話。」

「お前、彩芽ちゃんのこと
本当に好きか?」

急に真面目な顔するから驚いた。



< 79 / 147 >

この作品をシェア

pagetop