カゼカオル
「僕は彩芽のこと確かに好きなんだ。
一緒にいて楽しかったし、
こんな情けない俺を好きでいてくれる。
それが自分が自分でいれる救いだった。」

「でも……。」

だめだ。
これ以上はどう言えばいいか分からない。

「どうしても薫ちゃんのことが
忘れられなくて。
それでこんなに一途に
好きになってくれる彩芽ちゃん
と真っ直ぐに向き合えずにいる
そんな自分に腹が立ってんだろ?
違うか?」

僕の気持ちをそのままだ。
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