カゼカオル
隣の席が空いている。

その瞬間
キャーーーー。

女子たちの歓声がきこえた。

そこに姿を現したのは、大山隼也。

最悪だ……。

「あれ?風太くん?
同じクラスなんだ。よろしくね。」

大山ははにかみながら、
僕に握手をしてきた。

くそっ。完全に下に見られている。

あの余裕な感じが腹立たしい。
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