カゼカオル
ここ最近毎日授業が終わると薫が
廊下で待っている。

僕はなにか引っかかるものがあった。

あのラブレターの存在を知ってから。

廊下で話す女子の声。

「大山くん。ある一年の女子と
いい感じらしいよ。」

「え〜、それって浮気?
かわいそう薫ちゃん。」

僕はきこえてしまった。
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